森と電車と、ビールの休日
こんにちは、utataneです。
今回は、埼玉県ときがわ町にある Teenage Brewing(ティーンエイジブルーイング) を訪ねてきました。
都心から少し離れるだけで、こんなに自然に囲まれた空間でクラフトビールを楽しめるなんて。週末の小さな冒険にぴったりの場所でした。
きっかけは、ふと手に取った
一冊のフリーペーパー
ふと目にしたフリーペーパーに、以前から気になっていたブルワリーの名前を見つけました。場所は、小川町の近く。昔、よく友人とビールを飲みに出かけた場所でもあります。なんだか懐かしい気持ちになって、自然と足が向きました。

「あ、小川町って懐かしい…」と
ちょっとした郷愁に背中を押されて、旅が始まりました。
電車を乗り継いで、明覚駅へ
東京・池袋駅から東武東上線で小川町駅まで約80分。
そこからJR八高線に乗り換えて1駅先の「明覚駅」が最寄りです。明覚駅を降りると、ホームには無人駅らしい素朴な雰囲気が広がり、目の前には一本の線路と青々とした山々。時間の流れがゆっくりになるような、のどかな風景が迎えてくれます。駅からタップルームまでは徒歩約15分。
線路沿いの道を進み、案内板などはないものの、Googleマップがあれば迷うことはありません。道中はアップダウンもほとんどなく、自然の景色を楽しみながら歩ける、ちょうどいい距離感です。そして木立の中に「Teenage Brewing」の看板を発見。日常の喧騒から離れて、静かで、でもちょっとワクワクするような場所にたどり着きました。









この「線路沿いをただ歩く時間」も含めて旅の一部。
到着したときのビールの美味しさが倍増します!
店内に並ぶ、10種類のビールと
誘惑のフードメニュー
タップルームに入ると、まず目に飛び込んできたのは10種類のビールが並ぶラインナップ。
West Coast、DIPA、QDHなど、IPA好きにはたまらない顔ぶれです。
もちろんフードも充実。ついつい長居したくなる、そんな居心地の良さがここにはありました。









まずはメニューをじっくり眺めて、作戦を立てるところから。
どれも気になって迷ってしまう…
飲み比べて見えてくる、4つの個性
1杯目は、
BREWDOGとのコラボビール
SATANIC IPA
Style:West Coast IPA/ABL:6.0%
クリアでスッキリ、フルーティーな甘みとキリッとした苦味のバランスが秀逸。
IPA初心者にもおすすめできそうな1杯です。


2杯目は
Heterophonic(ヘテロフォニック)
Style:DDH West Coast IPA/ABL:6.5%
DDH West Coast IPAらしくトロピカルな香りと後を引く苦味。透明感のある液色も美しく、気づけばグラスが空になっていました。


3杯目は2周年記念のTWO
Style:DDH DIPA/ABL:8.0%
濁りのある見た目からは想像できないスムーズな飲み口。パッションフルーツや柑橘のようなアロマが華やかで、口の中で広がる濃厚な旨味は思わず唸ってしまうほど。


そして4杯目、Hop Icon
Style:QDH DIPA/ABL:8.0%
QDH DIPAならではの濃密なホップ感にジューシーさと苦味がしっかり同居。
飲み応えがありながらも、最後まで心地よいバランスの良さが印象的でした。





ビールごとにこんなに違うのか…!と改めてクラフトビールの奥深さに気づかされるラインナップでした。
空間と料理も魅力。
五感で楽しむビール時間
店内は木を基調にしたあたたかみのある空間で、どの席に座っても落ち着いた時間が流れています。
フードはどれも丁寧につくられていて、ビールと一緒に楽しむとその魅力がさらに引き立つよう。友人と語らうのにも、ひとりで物思いにふけるのにもぴったりな場所。どんな過ごし方にも寄り添ってくれる空間です。









正直、帰りたくなくなってしまいました(笑)
また季節を変えて来てみたい、
そんな場所です。
この特集について
Teenage Brewingは「音楽」「自然」「自由な発想」が詰まった、ちょっと個性的で、それでいて誰にでも優しい場所。
ビールの味だけでなく、空気や時間、景色ごと、丸ごと楽しんでほしい。そんな気持ちでこの特集をお届けしました。



気になるビールがあったら、
迷わず行ってみて。
きっと、自分だけの“お気に入り
の一杯”が見つかります。
週末、ふと思い立ったその時が、ビール旅の始まりかもしれません。

