Brewery Guide/出会ってきたブルワリーをまとめています。気になる一杯の、その先へ。

秋の伊豆高原
光の散歩道 ③

潮風とともに、駅をめざして

門脇の景色をあとにして、ゆっくりと歩き出す。潮風の気配が、まだ少しだけ残っている。緩やかな坂道をのぼりながら、視線は自然と先へ。静かな別荘地。どこか遠くの国に来たような、不思議な感覚。ふと見上げると、大きく広がる山のかたち。―あれは、さっき見えていた大室山。

seren

さっきから、気になってたんだ
あそこ、行ってみたいな!

そのひと言で、次の行き先が、
静かに決まる。

雄大な山を見上げながら

城ヶ崎駅でひと息つきながら、観光ガイドをめくる。そこにあった「大室山リフト」の文字。さっき見上げた景色と、ゆるやかにつながる。予定は、もう関係ない。なんとなく気になった方向へ、そのまま進んでみる。

seren

おなかすいてるけど
でも、今はこっちの気分だよ

少しだけ笑って、そのまま次の場所へ。

黄金のススキに迎えられて

バスを降りて、見上げる。そこにあったのは、言葉よりも先に心をつかむ景色。山の斜面いっぱいに広がるススキ。光を受けて、きらきらと揺れている。まるで、風そのものが見えるようだった。足を止めたまま、しばらく動けない。

seren

……きれいだね
ちょっと、見てたいな

そのまま、時間がゆっくり流れていく。

リフトに乗る。足元には、広がるススキの波。風が吹くたびに、やわらかく形を変えていく。上へ、上へ。景色が少しずつ遠ざかって、同時に、視界がひらけていく。

seren

なんだか、飛んでるみたい
このまま、どこかに行けそう

その言葉どおり、体も気持ちも、少しだけ浮いているようだった。

頂上で出会う、
ことばのいらない景色

山頂に立つと、風が変わる。強くて、でも澄んでいる。歩き出すたびに、景色が切り替わる。海。山。空。どこまでが境目なのか、わからなくなる。ただ、広がっている。ただ、そこにある。

seren

……すごいね
なんか、静かになるよ

言葉にしようとすると、かえって足りなくなるような気がした。

帰りの電車。窓の外は、少しずつ色を失っていく。手元には、お弁当と缶ビール。ほんの少しの満足感と、やわらかな疲れ。そのまま、気づけばまどろみの中へ。

seren

今日は、ここまででいいよね
ちょっと、休もうよ……

遠くで、電車の音だけが続いていた。

Serendipityな旅の余韻

はじまりは、ほんのひとこと。
なんとなく目を覚まして、なんとなく返事をして。それだけで、景色はゆっくり動き出した。決めすぎないこと。寄り道してみること。気になったほうへ、少しだけ進んでみること。その積み重ねが、いつの間にか“思いがけない景色”につながっていく。たぶん、特別なことはしていない。でも―ほんの少し、流れに身をまかせただけで、旅はこんなにもやわらかく、広がっていく。

seren

また行こうよ!
次は、どこにする?

その問いに、すぐには答えない。まだ、この余韻の中にいたかった。
風の気配と、光の記憶だけが、静かに残っている。(おわり)

セレンのあしあと

PM12:00頃 城ヶ崎駅に到着

伊豆高原駅に電車で戻りバスで大室山へ。

PM12:30頃 大室山に到着

大室山の山頂にはリフト(有料)で向かいます。人気スポットなので混雑しています。リフト待ちの列は長い割には回転率が良いので待ち時間はあまり苦にはなりません。リフトからの眺めは最高で、爽快な空中散歩を愉しむことが出来てオススメです!

PM13:30頃 大室山山頂の到着

山頂は風が強いので持ち物が飛ばされないように注意が必要です。お鉢巡りの所要時間は約20分間、遮るものがない360度大パノラマビューの景観はオススメです!大室山は四季折々楽しむことができますが、ススキが穂を出し黄金に輝き波打つ景色は壮観で特にオススメです。

PM16:00頃 伊豆高原駅に到着

PM17:00頃 伊豆急行で熱海へ。(約50分)
PM18:00頃 熱海駅を出発、新幹線で東京へ。(約50分)

seren

ほんの少しだけ、
勇気を出してみて
一歩踏み出せば、
景色はきっと変わるよ!

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