
クリーム ホライズン
BREWERY:HANSHARO BEER BREWING
STYLE:Oat Cream IPA
「Cream」の文字に誘われて
散歩という名目で立ち寄った、いつもの老舗ボトルショップ。
ずらりと並んだビールを眺めていると、目に留まったのは「Oat Cream IPA」という少し気になるスタイル。OatにCream。なんとなく濃厚で、柔らかく、少し甘い。そんな一杯を想像させる名前です。Hazy IPAのようなジューシーさも楽しめるのだろうか。
そんな小さな好奇心から手に取ったのが、HANSHARO BEER BREWINGの「Cream Horizon」でした。
購入から数日後の平日の夜。期待していた“クリーミーな一杯”を確かめるように、ゆっくりグラスへ注ぎます。
トロピカルの向こうに、
柔らかな甘み
グラスを満たすのは、濁りを帯びた明るい橙色。鼻を近づけると、最初に飛び込んでくるのはパッションフルーツ。そこへパイナップルの甘やかな香りと、シトラスの爽やかさが続きます。さらに香りを追っていくと、奥にはメロンを思わせる柔らかなニュアンス。華やかだけれど派手すぎない。いくつもの果実がゆっくりと重なりながら、ふっくらとした香りをつくっています。
「ひと口飲むと」
まず広がるのは、果汁を思わせるフルーティーな甘み。その後を追うようにモルトのコクと優しい甘みが重なり、味わいの輪郭を丸く包み込んでいきます。苦味はあくまで穏やか。ホップの存在感はしっかりありながら、尖ったところを感じさせない滑らかな口当たりです。そして面白かったのは、飲み進めてから。
トロピカルな甘みの奥から、今度は白ブドウを思わせる爽やかなニュアンスがふっと現れます。ひと口ごとに少しずつ果実の表情が変わっていく。そんな変化も、この一杯を飲み進める楽しさになっていました。

クリーミーなのに、軽やか
名前から想像していたのは、もう少し濃厚で甘みを押し出した一杯。ところが実際に飲んでみると、印象は少し違いました。
「確かに、まろやか」
「確かに、甘やか」
それでも不思議と重たくありません。
滑らかな口当たりの中に、パッションフルーツやパイナップル、シトラス、白ブドウといった果実のニュアンスが重なり、その爽やかさが全体を軽やかに整えてくれます。飲み込んだあとには、甘やかな香りと優しい渋みがふわり。それも長く引っ張ることなく、最後はすっとクリーンに消えていきます。
「だから、もうひと口」
気づけばまた、グラスに手が伸びていました。「Cream」という名前から想像するまろやかさと、IPAらしいホップの華やかさ。そして、それらを軽やかにまとめる爽やかな飲み心地。
ジューシーで甘みのあるHazy IPAが好きな人にもすすめてみたい、柔らかさの中に心地よい軽快さを持った一杯でした。
まろやかなのに軽やか。気づけば、もうひと口。果実の余韻を追いかけるように、グラスが進む


HANSHARO BEER BREWING
https://kuraya-narusawa.co.jp/brewing/











